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子供の虫歯減少、視力は低下~文科省調査

2011年12月9日 2:24
子供の虫歯減少、視力は低下~文科省調査

 17歳の男子の脚の長さが、父親世代が17歳だった頃よりも短いことが文科省の調査でわかった。また、子供の虫歯が減った一方で、視力が低下した子供が増えている。

 文科省が、11年度の5歳から17歳までの子供の発育と健康状態を調査したところ、17歳の平均身長は男子が170.7センチ、女子は158センチだった。身長の平均値は01年あたりをピークにその後は横ばい傾向で、栄養状態も既に改善されているため、日本人の平均身長はこれ以上伸びないとみられている。また、17歳の男子の脚の長さの平均は、父親世代が17歳だった81年度よりも0.3センチ短い78.8センチだった。

 体重については、17歳の男子の平均は63.1キロ、17歳の女子の平均は52.8キロで、地方で肥満傾向にある子供が多い傾向が見られた。都市部に比べ、車での移動が多いためとみられている。

 また、虫歯の本数は中学1年で一人あたり1.2本とこれまでで最も少なくなったことがわかった。調査を始めた84年には、一人あたり4.75本だった。学校での歯磨き指導などの効果が出ているとみられている。

 一方、子供の視力は低下していて、裸眼視力が1.0未満の高校生は60.9%と過去最高だった。テレビゲームや携帯電話の普及が要因とみられている。